2017年5月27日土曜日

TVCMの仕事。“プロデューサー”

予算管理から作品のクオリティ管理まで、制作部の責任者。

基本的には映像制作プロダクションに所属し、実制作スタッフを統括する存在です。

TV業界や映画業界とは違い、TVCMのプロデューサーの仕事はクライアント、広告代理店と制作スタッフとを結ぶ営業的な側面もあります。

広告代理店から案件を受注し、制作(制作進行=PM=プロダクションマネージャー)が実行予算を算出、それをもとに見積を作成し提出、そして制作スタッフを提案、選定します。
広告代理店の営業やクリエイティブの意向を正確に理解し、CMディレクター以下制作スタッフのプランを、予算と作品クオリティのベストバランスを見極め、調整するスキルが求められます。

TVCMの仕事。“CMプランナー”

TVCMの企画を考える人。

広告代理店や、映像制作プロダクション、フリーランス、様々なCMプランナーがいます。

企画案は事前に絞り込まれてから数案プレゼンテーションにかけられます。

CMプランナーが自分の企画を通すためにはまずプレゼンされる候補に挙がらなければならず、さらにクライアントに選ばれなければなりません。
良い企画を提案するために裏で数多くの企画がボツになっているのです。


CMプランナーが手がける”企画”とはどういうものなのでしょうか。


TVCMにおける企画とは、方向性を決める指針です。

多くはアイデアやストーリーの雛形をクライアントにわかりやすく理解してもうために絵コンテ(企画コンテという)やビデオコンテ(絵や参考映像や仮撮影したものを簡易的にCMの形に編集したもの)の形式でプレゼンします。
しかしここではカット割りやアングルなどはまだあまり重要ではありません。
この時点ではCMディレクターもまだ決まっていないことも多く、イメージをガチガチに固めてしまわないように注意する必要があります。
あくまで”方向性”である事、柔軟性を保ったままCMディレクターに企画を渡さなければ、良い演出コンテに昇華できず良いCMを作る事はできません。


CMプランナーには、
広告としての訴求点を、伝わるであろう像に、数多く変換し提案するスキルが求められるのです。
レストランに例えるなら、CMディレクターは料理人でCMプランナーは”今日のおすすめメニュー”を考える人といったところでしょうか。