ムービーカメラマン(撮影技師)は
演出コンテを元にカメラ機材(レンズ他含む)の選択から照明、美術スタッフや、時にはCG部、仕上げのエディターなどと連携して映像に関わるあらゆる設定を指示し撮影をします。演出意図にあった画づくりの提案などを行うカメラマンもいます。
撮影後はカラーグレーディング(カラリストと共に映像のトーンや色調整)し、CMディレクターが望む映像を具現化します。
撮影チーフは
露出の計測、照明部との調整やカメラマンの意向に沿ったセッティングをする、最もカメラマンに近いアシスタントです。
セカンド(+サード)は
機材運搬から各機材のチェック、被写体までの距離の計測、フォーカス合わせ(ピントマン)、カメラ周りの雑用もします。
そういえば最近はあまり聞きませんが、スチールカメラマンがを”カメラマン”、ムービーカメラマンの事を”キャメラマン”と区別して呼称していましたね。
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撮影もここ20年ほどで、
フィルム撮影時代から、ビデオテープ収録、さらにデータ収録へと変わってきました。
それに伴って、ラボ(現像所)のタイミング(フィルムのトーン、色を調整するスタッフ)も、カラリストとVE(ビデオ・エンジニア)に取って代わり、VEも今やDIT(デジタル・イメージング・テクニシャン)と呼ばれるスタッフへと変遷してきました。
スクリーンに映写するかテレビに映すしかなかった時代から、映像のカタチもフォーマットも多岐にわたり複雑化しています。
数々の用途に応じたカメラ機材と適したフォーマットの特徴、収録する技術、ノウハウが撮影部にも求められてきています。
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カメラの高さ調整時に見る撮影部の一体感がなんか好きです。 |