ブルーバックやグリーンバックで合成素材を撮るクロマキー撮影。
より自然な合成を目指すならば、被写体の周りだけでもムラのない均一な色で撮影しましょう。
バックが均一である程、髪の毛の様な繊細な輪郭をを得ることができます。
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ちょっと脱線します。
クロマキーの誤解で、
ブルーやグリーンで撮影しておけば何でも消えてくれると思っているスタッフ。意外とたくさんいます。
例えば、
スタッフがグリーンの全身タイツを着て、美術セットの撮影フレーム内に見切れていたとしましょう。
「あ〜グリーン着てるから後で消せますよ〜」って一発撮影して終わりのパターン。
いやいや、そのグリーンマンで隠された背景は撮れていませんし、顔やUFOを釣っているテグスも消さなければなりません。
もうワンショット必要です。空舞台(カラブタイ)を同ポジ(=同じカメラアングル)で撮りましょう。
しかし…
この様な場合はそもそもグリーンマンは必要ありません。空舞台さえあればUFO以外すべて消せます。WIPEやガベージキーを使って。
この消し方はまたいずれ…
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被写体と干渉しないならクロマキー素材は単色ならば何でも構いません。
そもそも何故ブルーやグリーンなのでしょう?
黄色人種(黄色なんて言いつつやはり肌は赤成分が多い)や白人など肌の色の薄い人の反対色だからです。
色の差分で境界を検出するためです。
デ○ラー総統やピッコ○大魔王を撮影する場合はレッドバックで撮影しましょう。
グリーンが主流になっているのはブルーに比べ明るいので合成後の輪郭が自然に見えるからです。
合成後が暗い背景のときはブルーを使ったりもします。最近はサウスシーブルーなど明るめのブルーも使われることもあるようです。条件によって使い分けると良いと思います。